5児の父として知られるタレント、つるの剛士さん(41)が「2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に「保育園落ちた日本死ね」が選ばれたことに、「とても悲しい気持ちになりました」とツイートし、反響を広げている。
「私も違和感があった」といった共感の声も出ており、ツイートは2万7000回以上リツイート(拡散)されている。
「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って」
つるのさんは「新語・流行語大賞」発表から1夜明けた2016年12月2日朝、
「『保育園落ちた日本死ね』が流行語。。しかもこんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました。きっともっと選ばれるべき言葉や、神ってる流行あったよね。。皆さんは如何ですか?」
とツイート。選考の経緯や、賞を受け取った民進党の山尾志桜里衆院議員への違和感をツイッターの読者にぶつけた。このツイートは幅広く拡散され、
「私も全く同じ気持ちです」
といった共感の声が寄せられ、つるのさんも
「ただ気分悪いだけで誰も得しないよね」
と応じた。その一方で、
「え?待機児童問題が大きくクローズアップされたのが見えないのですか?」
などと「受賞には意義がある」との声も複数あり、賛否両論だ。
「保育園落ちた日本死ね」は2016年2月15日に投稿された匿名ブログのタイトル。育児中の母親とみられる人物が
「( 議員が)不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ」
などと強い表現で待機児童問題の解決を訴える内容だ。民主党(当時)の山尾氏が2月29日の衆院予算委員会で取り上げたところ、安倍晋三首相は匿名ブログだという点を理由に「本当かとうか確かめようがない」と答弁。ほどなくして「保育園落ちたの私だ」などと書かれた紙を掲げた母親らによるデモが国会前などで行われた。3月4日に保育制度の充実を求める署名活動が始まり、3月9日までに集まった2万7682人分が塩崎恭久厚労相に直接手渡された。