現時点の進捗は「100分の2」
HISはPD社に3000万円(持ち株比率10.3%)、ANA・HDは2040万円(7.0%)出資している。資本提携は16年10月28日付け。HISは旅行商品の販売、ANAは操縦や機体整備などの運航面で協力することを念頭に置いている。両社のトップは
「資金力をつけて速度を上げていった方がいい」(HISの沢田秀雄会長)
「パイロットなど、航空技術で培ったものなどお手伝いできるのでは」(ANA・HDの片野坂真哉社長)
などとエールを送った。
PD社の緒川社長によると、23年の商業運航までに総額170億円程度が必要になる。商業運航の進捗を100とすると、現時点は「2」。緒川社長は
「現実的なスケジュールだとは、僕も実は思っていない。これを現実的にするには、どうすればいいかの知恵を今から皆さんと考えていく」
と話し、ベンチャーキャピタルや他の事業会社からも出資を募りながら、少しでも早い運航を目指したい考えだ。