逮捕直前のASKA容疑者(58)が映ったタクシー車内映像がテレビ各局の情報番組で使用された件について、「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(42)がツイッターで「放送したメディアは謝罪しないの?」と疑問を投げかけている。
問題の映像は、ASKA容疑者が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕される数時間前に乗ったタクシー車内でドライブレコーダーにより記録されたもの。容疑者がスマートフォンを見たり、運転手と話したりする様子が映っていた。
ファンら「おっしゃる通り!」「激しく賛同!」
テレビ各局の情報番組では逮捕当日の2016年11月29日から翌30日にかけ、「逮捕直前の車内映像を入手」などとしてこれを放送。するとインターネット上では「マスコミに渡していいの?」「法的に問題だ」といった声が相次ぎ、東京都のタクシー無線グループ「チェッカーキャブ」は30日、公式サイトで「当グループ加盟の1社よりマスコミへ提供されたもの」と認めて謝罪した。
すると田村さんは30日夜、
「情報を提供したタクシー会社は謝罪したのに情報を放送したメディアは謝罪しないの? 不思議...」
とツイートし、「同罪」であるはずのメディアが「スルー」している状況に疑問を呈した。
投稿は注目を集め、「おっしゃる通り!」「正論!そして激しく賛同!」「あんたかっこいいよ、TVタレントなのにメディア叩くなんて」と同意する声がいくつも寄せられている。
坂上忍も「流しちゃっていいのかな」
同映像の使用をめぐっては、俳優の坂上忍さん(49)も同日放送の「バイキング」(フジテレビ系)の中で「あれは別に関係ないじゃん」「ああいうの流しちゃっていいのかなって素朴に思った」と違和感を示している。
評論家の宇野常寛さん(38)も12月1日の「スッキリ!!」(日本テレビ系)で、「視聴率目的で流すテレビもクソですよ。はっきりいって」と切って捨てた。
なお、国土交通省は1日、タクシーやバスの業界団体にドライブレコーダーの映像を適切に管理するよう通知。今回の件に関しては「乗客のプライバシーに配慮することなくマスコミに映像を提供するという行為が行われたことは、誠に遺憾である」とした。