休みの言い訳(会社用) (こばりゅーラボ)
朝の冷え込みが厳しくなり、寝床から離れたくない。ぐずぐずしているうちに、出社時刻は迫ってくる。今日はズル休みしちゃおうかな、そんな悪い考えが頭に浮かんだ。「でも、どうやって言い訳しよう」
体調不良に親族の法事と、これまで同じ理由を何度も使ってきた。ほかにうまく切り抜ける言い方はないか。そんなとき、このアプリを使えば上司を納得させる「名文」を考えてくれる、かもしれない。
「ボジョレー解禁」を理由にできる?
アプリを起動すると、「半休」と「全休」の2種類がある。言い訳の理由、時期、急用の際の対処について選択肢からチョイスしていくと、自動的に「今日休みますメール」を作成してくれる。
早速試してみた。「全休」をタップしすると、言い訳理由の項目が複数並んでいる。病気やケガといった常識的な内容のほか、「季節の理由」というのが目についた。時期は11月を選ぶ。すると、11月特有の行事が複数並んだ。「冬将軍到来」「母校の文化祭」......。これが理由になるのかなと思いながら見ると、「ボジョレー解禁」が目についた。試しにこれをチョイス。続いて「何かあったとき」の対処法だ。せっかく休むのだから、連絡などしてほしくない。「あきらめていただく」をタップした。文章はやはり「ていねいな感じ」が望ましいだろう。
これで、自動的に言い訳メールが完成した。「ボジョレー解禁で飲みすぎたため、休暇を取得させていただきます」とある。仕事上で何か起きたら「出社後対応します」と書かれていた。なかなか有無を言わさない雰囲気のメールだが、「実際にこれを送ったら、怒られるだろうなあ」という気もする。12月なら、忘年会やクリスマスが理由に使えるだろうか
別のメールをつくってみよう。今度は「大人の事情」という理由が気になった。家族や恋人とのトラブルに混じって、「言えない理由」というのがある。これを選ぶと文章は、「ちょっと色々ありまして」休ませてほしいとなった。職場に報告できないほどの私事で休むと、後日妙なうわさが立ったりして......。
上司に「おはよーです」はやめた方が...
理由が同じでも、文体が違うとメールの受け手の反応も変わるだろう。今度はインフルエンザで欠勤するケースで試した。
まず「かなり低姿勢」なメール作成を選ぶと、書き出しは「メールで失礼します」、結びは「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」となった。確かに丁寧な言い回しだ。逆に「高圧的」にしたら「おはよう」から始まり「以上、宜しく」で終わった。さらに「甘えた感じ」を選ぶと、冒頭は「おはよーです」、謝罪の仕方も「ホントごめんなさい」と随分トーンが変わった。メールの送信先によって、使い分けができるようになっている。ただ、上司に甘えたり、高圧的になったりするのは避けた方がよいだろう。
バリエーションが豊富で、例文として参考にするのも面白い。興味深いのは、アプリから見られる「言い訳ランキング」だ。上位は病気が並ぶが、トップ10の中には「金縛り」、さらに「人生に疲弊」というのが入っている。アプリの利用者は、疲れている人が多いのだろうか。
なお、当編集部では仕事の「ズル休み」を推奨しているわけではありませんので、よろしくご理解ください!