TBS系のバラエティ番組「マツコの知らない世界」で、パソコンのキーボードのすき間を掃除する商品の紹介をしたところ、掃除の前と後でキーボードが違っていると、ネット上で捏造を疑う声が上がった。これに対し、TBSは番組サイト上で、編集上のミスだとして謝罪する事態になった。
マツコ・デラックスさん(44)がゲストと面白トークを繰り広げるこの番組では、マツコさんが紹介商品に一言触れるだけでメーカーのサイトに問い合わせが殺到し、サーバーがダウンするほど影響力があるとされる。
すき間掃除した前後のキーボードが別物
2016年11 月 29 日夜の放送は、掃除グッズに詳しい主婦(42)がゲストに招かれた。キーボードのすき間を掃除するアイリスオーヤマの商品「サイバークリーン」(価格は1980円前後)は、この主婦から「スキ間掃除グッズ」の6位に選ばれ、早速マツコさんがその性能を試した。
マツコさんは、この商品が40年ほど前に流行した粘土のようなスライムではないかとして、キーボードに何度も押し付けた。はがし取ると、ほこりで汚れが付いたようになっており、「わっ、きったねえ!」とマツコさんが叫んだ。続いて、掃除のビフォーとアフターという2つのキーボード画像が映し出され、ナレーションで「こんなに汚かったキーボードがご覧の通りスッキリ」と紹介された。
しかし、放送直後から、2ちゃんねるなどで、ビフォーとアフターでキーボードが違っているとの声が上がった。
確かに、見比べると、ウィンドウズキーの形状が異なっており、シフトキーなどの文字も不自然に鮮明になるなどしている。アフターでは、キーの側面ばかりでなく、すき間の底にあったほこりまでスッキリなくなっており、同種キーボードはある程度底が深いことから不自然な印象を受ける。これに対し、ネット上では、「また捏造か」「これは商品の宣伝だしテレビとしてはまずいだろ」などと、TBS側を批判する声が次々に上がった。