橋下徹氏、チケット転売を容認 「価値があるものは高く売れる」

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   元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が、入手しにくいコンサートチケットの「転売」について、「価値があるものは高く売れる」として、問題視する動きに疑問を示した。

   アイドルグループの嵐や、サザンオールスターズ、Mr.Children、福山雅治さんといった著名なアーティストのコンサートチケットは、なかなか入手しづらい「プラチナチケット」。そういったチケットが通常よりも高値で転売されるケースが後を絶たないなか、音楽業界は転売業者らの締め出しに躍起になっているが、橋下氏はこうした動きに一石を投じた。

  • 橋下徹氏は「チケット転売」を容認する…(画像は、「チケット転売NO」のホームページ)
    橋下徹氏は「チケット転売」を容認する…(画像は、「チケット転売NO」のホームページ)
  • 橋下徹氏は「チケット転売」を容認する…(画像は、「チケット転売NO」のホームページ)

「株取引と同じ行為」「資本主義の大原則」

   橋下徹氏の発言は、テレビ朝日が2016年11月28日に放送した「橋下×羽鳥の番組」の新企画「橋下×羽鳥の道徳塾」でのこと。日本社会で道徳観が問われる身近な問題について、橋下氏と6人の論客たちが賛成・反対に分かれて熱く議論。その中で、「チケットの転売問題」が取り上げられた。

   「もし娘にバンドの解散コンサートの、正規価格の3倍もする高額の転売チケットを買ってほしいと言われたら?」というケースに、橋下氏は「転売行為が、社会的に批判されるということ自体がおかしい」と、高額な転売チケットを「買う」と主張した。

   進行役の羽鳥慎一アナが「(転売は)違法は違法なんですよね?」と聞くと、橋下氏は「物を転売するというのは、『資本主義の大原則』。価値があるものは高く売れる、価値が低ければ安く買い叩かれる。これ資本主義」と説明。転売行為そのものには問題はないとした。

   さらには、

「チケット転売は株取引と同じ行為」
「物価を一定に維持して行くのは社会主義、共産主義。何で今、転売行為が問題になっているのか、さっぱりわからない」

と、転売行為が問題視されていることを不思議がった。

   こうした橋下氏の発言に、インターネットには、

「ダフ屋が法律で禁じられてるんだから、ネット転売もダメ。売る側にも買う側にも犯罪という意識がないことが問題」
「チケットは最初に売れてるから問題ないと言いたいかもしれんが、アーティストが困ってるんだから、ダメだろ」
 「転売行為の一番の問題は反社会的組織の資金源になることなんで、徹底的に取り締まって撲滅する必要がある。資本主義ガーとか何も関係ない」

といった反論が寄せられる一方で、

「抜け目のない経済活動だけが価値を上げるとは限らないから正論なんじゃない」
 「転売自体って言ってるじゃん。マル暴に流れるカネの話は別だろ」
 

と、橋下氏の発言に理解を示す声もある。

 

   ちなみに番組では一般の人、300人にも転売チケットの「買う」「買わない」を聞いていて、「買う」は34人、「買わない」が266人だった。

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