警視庁サイバー犯罪対策課は2016年11月30日、タレントの押切もえさん(36)らのスマートフォンに不正にアクセスしたとして、不正アクセス禁止法違反などの容疑で日本経済新聞社デジタル編成局所属の社員(29)を逮捕した。日経含め各紙(電子版)が報じた。
容疑者は、「出来心でパスワードを突破することに喜びを感じ、ゲーム感覚でしてしまった」と容疑を認めているという。
ゲーム感覚でしてしまった
逮捕容疑は14年12月に、押切もえさんのスマートフォンに、入手した携帯電話番号と、SNSから得た情報や個人情報からパスワードを類推し不正にアクセス。メールや写真などを盗み見たという。また15年10月~16年4月には、元NMB48の渡辺美優紀さん(23)ら3人にも同様の行為をした疑いがあると報じられている。
日本経済新聞社は、事件を報じた記事の中で、「被害を受けた方々にご迷惑をおかけしたことをおわび申しあげます」と謝罪。「逮捕された社員は当社が保有する顧客の個人情報を犯行に使用していないと認識しています」と業務上の不正を否定している。
NMB48渡辺美優紀も「不正アクセス」被害を訴え
今回、逮捕された日経社員は、米アップル社のデータ保管・共有サービス「iCloud」(アイクラウド)」に不正ログインしていた疑いがあることから、ツイッターなどでは、
「やっぱりクラウドは怖いよ」
「iCloudのセキュリティ大丈夫か?」
とiPhoneユーザーに不安が広がっている。
今回、同じ被害にあったと報じられた渡辺美優紀さんは、16年1月22日付のツイッターで、
「それからツイッター乗っ取ろうとしてる人やめてください」
と不正アクセスの被害を訴えていた(現在削除済み)。