「最悪の研究」か「司法の偏見に対する風刺」か
この論文については、「MITテクノロジ・レビュー」のコメント欄に世界中の専門家から多くの投稿が寄せられている。批判が圧倒的に多い。
「論文の要約を最初に読んだ時、冗談かと思った。私が今までに読んだ最悪の研究だ。非科学的研究の好例として学校で教えるべきだ」
「非常に面白く読んだ。刑事司法の分野で根強く残る、外見(貧困・人種など)から判断する偏見をこれほど明確に表した研究はない。研究者は、そうした偏見と戦うために、あえてこの論文を発表したのだろう」
「私はそうした『陰謀』説や『風刺』説をとらない。中国の司法制度の現状を考えると、顔写真に使われた『犯罪者』が、本当に罪を犯したかどうか疑問だ。また、『非犯罪者』が罪を犯していないとどうして証明できるのか?」
「犯罪を行なうと顔が物理的に変わることはありうる。カルト教団のリーダーで5人を殺害したチャールズ・マンソンも犯行前は非常に穏やかな顔をしていたが、別人のように変貌した」
「有罪判決や投獄生活人格に影響を与え、顔を変えることもあると思う」