歌手のASKA(本名・宮崎重明=58)元被告について、警視庁が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕する方針を固めたと、各メディアが2016年11月28日午後に一斉に報じた。
こうした報道に対し、ASKA元被告は同日15時頃からブログを連続更新。1度目の更新では「はいはい。みなさん。落ち着いて」と題し、「何の、問題もありません。フライングのニュースです」などと報道に反論している。
「フライングのニュースです」
ASKA元被告は14年9月にも覚せい剤取締法違反(使用、所持)で懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けており、現在は執行猶予中。
各メディアの報道によれば、ASKA元被告は11月25日夜に自宅で、盗撮や盗聴されているとして自ら110番通報。警察官が自宅に駆け付けたところ、本人の言動におかしな点があったため、警視庁で薬物の尿検査をしたところ、覚醒剤の陽性反応が出たという。
一方で、ASKA元被告は各メディアが自身の逮捕を一斉に報じたことについて、28日15時頃に更新したブログで「間違いですよ」と反論。その上で、
「詳しくは、書けませんが、先日、僕の方から被害届けを出したのです。被害の内容は、想像して下さい。そしたら、逆に疑われてしまいまして、尿検査をうけました。何の、問題もありません。ずべて、フライングのニュースです。」(原文ママ)
と主張。その上で、「これから、弁護士と話をいたします」と伝えている。
その11分後には、「陽性は、ありません。」と題してブログを再び更新。本文には、「100%ありません」という短い文章だけが書かれている。
さらに続けて、自らの逮捕を報じていた情報番組「ミヤネ屋」(フジテレビ系)へ向けたブログも投稿。「ミヤネ屋へ」というタイトルで、
「Appleのアカウントを、週に2回も乗っ取られ、インターネット、メールも一切出来なくなってしまいました。相手も特定出来ていたので、直ぐに警察に電話もしました。『サイバーを紹介して下さい』と。それだけです。幻聴、幻覚など、まったくありません」
と放送中の番組に対しリアルタイムで反論した。なお、このブログ記事は「ミヤネ屋」の番組内でも紹介された。
新アルバムが完成間近を報告した直後
自らが逮捕されるという報道を否定するASKA元被告のブログのコメント欄には、
「ほっとしたら笑えてきた。お願いしますよ、もう」
「あー良かったー!!信じてますー」
「逮捕されていないんですね!???良かった!良かった」
と安堵するファンからの投稿が寄せられている。だが一方で、「ニュースの方がただしいんじゃ...と思っちゃう...」「もう、なにも言うてくれるな」といった声も出ている。
ASKA元被告は14年9月にも覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けていた。その後、16年1月にブログを開設(現在は削除済み)し、覚醒剤に手を出した理由について明かしていた。
それによると、ASKA元被告ネットストーカーによる盗聴・盗撮と戦うために覚醒剤を使用したのだという。ブログの中では、自身が部屋で出した大声が、ゲーム会社にサンプリングされてゲームに使われたとも主張していた。
その後、ASKA元被告は7月に「aska_burnishstone's diary」と題した別のブログを再び開設。音楽活動を再開し、楽曲や新アルバムの制作に励んでいることなどを伝えていた。11月27日には、自らの楽曲をおさめた新アルバムが完成間近だとファンに報告する記事を投稿したばかりだった。