女子駅伝タスキミス実況に「なんで?」 豊田自動織の1位走者が「失格」

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事務局「中継所1キロ手前に来た時点で、2区の選手を呼び出した」

   失格の原因となったミスについて、大会主催の日本実業団陸上競技連合の鎌倉光男・事務局長はJ-CASTニュースの取材に対し、

「タスキを渡した地点が中継線から20メートルを超えていたためです」

と話した。日本陸上競技連盟駅伝競走規準第6条第1項には「たすきの受け渡しは、中継線から進行方向20メートルの間に手渡しで行わなければならず」というルールが明記されており、「これに違反したため、豊田自動織機は失格とし、総合順位・タイムと2区は記録なしとしました」(鎌倉氏)という。第1中継所のシーンを確認すると、1区の福田は中継線から15~17歩ほど走った地点で2区・島田にタスキを渡している。

   運営の問題については、

「1区の選手が第1中継所の1キロ手前に来た時点で、無線を通して中継所の係員に連絡を入れ、2区の選手の呼び出しを行っています」

と話した。

   記録は「2区の選手は規定の距離を走っていないとみなされるためタイムが残りませんが、1区と3~6区は残ります」(鎌倉氏)という。第3中継所では、第4区・A.カリンジ(27)が繰り上げスタートでレースを再開、第5区・沼田未知(27)、第6区・横江里沙(22)とつないだ。大会公式サイトでも、豊田自動織機は2区以外の区間記録が公開されている。

   駅伝のタスキリレーのミスによる失格は、2015年1月の全国都道府県対抗男子駅伝大会でも起きた。第1中継所目前で倒れた愛知県チーム1区のランナーが、何とかタスキを渡そうと第2区のランナーに放り投げたところ、今回と同様に失格となった。前出の「規準」には「中継線の手前からたすきを投げ渡したりしてはいけない」と明記されていたが、当時の解説者は「あれぐらいは、という気がするんですけれど、ちょっと厳しいですね」と漏らしていた。

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