2016年のNHK紅白歌合戦は、AKB48にとって初めて「大所帯」ではない形での出場になりそうだ。2016年11月24日に行われた出場者の発表で、特別企画として、出演メンバー48人を視聴者の投票で選ぶことも発表されたからだ。
例年夏に行われる「選抜総選挙」の「紅白版」とも言えるが、今回はスマートフォンやデータ放送経由での投票だ。「選抜総選挙」と違って経済力に任せて大量投票することが難しいため、「紅白選抜」は、例年とは違った顔ぶれになる可能性もある。
「ためしてガッテン」準レギュラーはどう影響するか
15年の紅白では、大阪を拠点にするNMB48とAKB48が出場していたが、名古屋・SKE48と福岡・HKT48が落選。16年はNMBも落選し「本店」AKBが残るだけになっていた。16年の紅白では、この「AKB48」の48人の枠を、AKB48グループ(AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、新潟・NGT48)に所属する300人以上のメンバーが争う。
企画は「夢の紅白選抜をみんなで選ぼう!」と題して、12月上旬に紅白のウェブサイトでメンバーが「今年叶えた夢」を発表。12月8日にアプリで投票が始まり、12月中旬の中間発表以降はデータ放送でも投票を受けつける。リハーサルが本格的に始まる12月29日に48人の選抜メンバー、31日の本番で順位が発表される。
この知らせに、早くもメンバ-は色めきだっている。「選抜総選挙」では初の連覇を果たしたHKT48の指原莉乃さん(24)は、投票をニュースサイトで知ったといい、泣き顔の絵文字つきで
「なにごと やだ」
とツイート。怒り顔の顔文字で
「ちゃんとした文章を運営からこちら側に送ってくれないとみんな詳細わからないし、コメントに困るよね」
と続け、困惑を隠さなかった。指原さんはCDの大量購入による得票が望みにくくなるが、16年4月から「ためしてガッテン」に事実上の準レギュラーとして出演しており、NHKの視聴者にとって知名度の高さは圧倒的だ。NHKが番組の中で投票の告知をするほど、ファン以外の一般視聴者からの投票が見込める可能性もある。