円楽「我々の業界の見本」と熱弁
ただ円楽さんは、そんな歌丸さんの気持ちも分かった上で署名活動を続けているようだ。16年1月に「徹子の部屋」に出演した際には「当人は欲のない人なんですよ」としつつ、その上で
「落語界の先頭で、『笑点』50年背負って、最後の生き残りで。未だに日本全国走り回って、後進の指導もして。体悪いのにやっぱり聞きたい人がいると行くんです。我々の業界の見本といったら俺は歌丸師匠だと思う。最後の恩返しと思って、歌丸師匠を人間国宝もしくは文化功労者にしたい」
と熱く語っていた。
人間国宝は、文化財保護法上「国が全国的な観点から調査して認定することとしており、申請制度や推薦制度は採っていない」(文化庁資料より)が、それでも賛同する人は多い。
「Change.org」上では10万筆を目指し、現在も署名活動が行われている。11月25日時点では約6万5500筆が集まっている。また、円楽さんの所属事務所サイト内に設けられた「桂歌丸を人間国宝にする会」特設ページでは署名用紙データを配布している。