あなたは、自分の家族がインフルエンザにかかったら仕事を休むだろうか。
ツイッターには、同居する人がインフルエンザなら、自分もウイルスを持っていて感染を拡大させる可能性があるから会社へ行くべきでないという声がある。法令に規定はあるのか、取材した。
「同僚にうつさないためにも休むべき」
きっかけは2016年11月19日の朝に投稿された、こんなツイートだ。
「妻と娘がインフルエンザでダウンした。看病のために休みを取ろうと上司に電話したら『は?なんで家族がインフルエンザになったくらいで休むの?仕事と関係なくない?』とか言われた。...お仕事いってきます」
これは6万回以上リツイートされ、返信も数多く届いている。投稿者は「妻子の看病のために」休みたいとしているが、仕事を休むべき理由としてツイッターユーザーから他にも指摘があったのは、
「同僚にうつさないためにも休むべき」
「スタッフが感染して総崩れなんてことになったらどうなる」
といった、出社による社内での感染拡大への懸念だ。
厚生労働省のウェブサイトによると、インフルエンザがうつる主な経路は、咳やくしゃみで口から出る小さな水滴(飛沫)による飛沫感染だ。発熱や倦怠感といった症状が「比較的急速に現れる」のが特徴で、
「家族や学校のクラスメート等の親しい関係にあって、日常的に一緒にいる機会が多い者同士での飛沫感染を防ぐことは難しい」
という。今回の投稿者のように家族がインフルエンザにかかっていれば、同居している自分、さらに自分を介して職場の同僚にも感染が広がるおそれが大きい。
家族がインフルエンザに感染した場合の出勤停止を定めた国の基準はないか。J-CASTヘルスケアが厚労省健康局結核感染症課に取材すると、担当者は「国としての規定はありません」と答えた。