日本で開発が進む囲碁の人工知能(AI)「DeepZenGo(ディープゼンゴ)」と、トッププロ棋士の趙治勲・名誉名人(60)がハンデなしの対局を行う「囲碁電王戦」で、2016年11月23日の最終局を趙名誉名人が制し、ディープゼンゴの1勝2敗で幕を閉じた。
ディープゼンゴは、ドワンゴや東京大学などが協力して開発を進めている囲碁AI。19日の初戦は接戦の末に趙名誉名人が勝利したが、20日の第2局はディープゼンゴが制し、AIとプロ棋士との対局で国内初勝利を挙げた。最終局は開始から約3時間でディープゼンゴが投了し、167手までで趙名誉名人が勝利した。
趙名誉名人は対局後、「(囲碁AIが)どんどん強くなれば、僕らももっと勉強してもっと強くなればいい」などと語った。