日本の運輸安全委員会は2016年11月24日、広島空港で15年に起きた韓国・アシアナ航空機着陸失敗事故の原因を、機長の着陸やり直し判断が遅れたためとする報告書を公開した。
この事故は、15年4月14日にアシアナ航空のエアバスA320型が広島空港への着陸に失敗して機体が大破、乗客乗員28人が軽傷を負った。安全委は、事故当時の現場周辺は天候による視界不良で滑走路の位置などを確認できない状況だったにもかかわらず、韓国人の男性機長(49)が降下を続け、着陸やり直しの判断が遅れたことが原因と判断した。
安全委は機長の判断が規定に違反しているとし、韓国の国土交通部にアシアナ航空に対して運航乗務員などの教育及び訓練の徹底を求める安全勧告を出した。