2016年11月22日早朝の福島県沖の地震の直前、「埼玉県秩父地方」を震源とする地震も起きていた。
ネット上では「関係有るのかな」といった声があがっている。秩父地方の地震では、震度1以上の揺れは観測されていない。気象庁では、この2つの地震の関連を否定している。
テレビで流れなくても防災アプリやボットで流れる
福島沖を震源とする地震は11月22日5時59分に発生し、6時00分には緊急地震速報がテレビでも流れた。福島県白河市などで震度5弱を観測し、一時は福島県や宮城県沖で津波警報も出た。
緊急地震速報には、最大震度5弱以上が予測される時にテレビなどで流れる「速報」と、予測震度がそれよりも低い場合でも専用受信端末向けに配信される「予報」の2種類がある。「予報」は公共交通機関やライフライン関連事業者が利用しているほか、その内容は防災アプリや、「ボット」と呼ばれるツイッター上の自動発信アカウントでも流れている。
福島沖の地震の直前に流れたのが「警報」だ。その直前にアプリなどで流れた「予報」が困惑を呼んだ。「予報」は5時56分から57分にかけて4回にわたって流され、震源は埼玉県秩父地方、深さは130~150キロ、マグニチュードは3.8、最大震度は2程度以上という内容だった。この秩父を震源にする地震は5時56分に起き、震源の深さは130キロ。マグニチュードは4.1で、震度1以上の揺れは観測されなかった。