「可能な限り川には近づかないように」
津波が川をさかのぼる様子は、福島県いわき市を流れる「蛭田川」(びんたがわ)でも確認された。現地のツイッターユーザーが朝6時58分、車で避難している途中で撮影したという動画によれば、ゆるやかに波が逆流している。避難をうながすためか、大音量でサイレンが鳴り響いていることも分かる。
福島県河川整備課によれば、津波注意報が解除された後に担当の土木事務所が蛭田川付近をパトロールしたが「異常はなかった」との報告を受けた。
ツイッターではそのほかにも、砂押川や蛭田川が「逆流」する様子をおさめた写真や動画が数多くアップロードされている。その多くは高所から撮影されたものだが、なかには河川敷や橋の上など川に近い場所で撮ったとみられる動画もあった。
こうした動きについて、福島県河川整備課の担当者は、
「今回はそこまで大きな波が来なかったかも知れませんが、東日本大震災の例もあります。津波の警報や注意報が出ているうちは、可能な限り川には近づかないようにして欲しいと思います」
とも注意を促す。実際、県の方でも、河川付近のパトロールは注意報が解除された後で実施したという。