2016年11月22日朝発生した、福島県沖を震源地とする地震に伴う津波に関連して、ツイッター上などで1枚のパネルの画像が注目を集めている。
「浸水100センチ(1メートル) 計算上の死亡率100%」
「とうてい立てない 漂流物にぶつかる 死亡する確率が高い」
30センチでも「歩行は難しい」
「津波による浸水と死亡率」を示したというこの画像は、福島県いわき市内の施設に展示されていたパネルを撮影したもので、ネット上で過去にもたびたび話題になっていた。
パネルに記載された内容の参照元は、2012年に内閣府がまとめた南海トラフ地震に備えた被害想定のデータとみられる。当時の新聞報道などによると、東日本大震災などでの被害状況などから算出した「一つの試算」だという。
画像では、70センチでも死亡率は「71.1%」。30センチでも、死亡率こそ0.01%まで下がるが、「健康な成人なら何とか立てる」「歩行は難しい」とある。
今回の地震による津波では、福島県・宮城県に3メートルの津波警報、青森県から伊豆諸島にかけての広い地域に1メートルの津波注意報が発令されている。そうしたことから、改めて警戒を呼び掛けるためにも、この画像が再度注目を集めたとみられる。
3メートルは「木造家屋のほとんどが全壊する」
このほか、ツイッターでは同じような津波の浸水深に応じた危険度の目安をまとめた画像が拡散されている。
やはり話題になっている、高知県の防災サイトに掲載されている画像では、やはり1メートルで「津波に巻き込まれるとほとんどの人が亡くなる」、さらに3メートルでは「木造家屋のほとんどが全壊する」とある。
ツイッターでは、「津波1mとか大したことなさそう、なんて思ってる人はまずこれを見てほしい」「はやく避難してください!」といった投稿が相次いでいる。