名門女子大「裏口入学」が致命傷 朴政権に若者の怒りが爆発した理由

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   韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告が国政に不正に関与していたとされる、いわゆる「スンシルゲート」問題は、チェ容疑者の家族にまで広がってきた。

   それがチェ容疑者の娘、チョン・ユラ氏をめぐる名門・梨花(イファ)女子大学校への「裏口入学」。このスキャンダルが噴出したのが、日本以上に大学入試が人生を決めるとされる韓国で、日本のセンター試験にあたる「大学修学能力試験」の実施直前だったこともあって、「親の権力やカネで買えないものはない」ことを見せつけられた若者の怒りに火をつける事態になっている。

  • 梨花女子大は韓国有数の「名門大学」として知られている
    梨花女子大は韓国有数の「名門大学」として知られている
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OGには歴代ファーストレディーも

   梨花女子大は韓国では初めて設立された女子大で、金泳三、李明博といった歴代大統領の妻もOGに名を連ねる「名門」だ。チョン氏は元々声楽を勉強してきたが乗馬に転向。2014年のアジア競技大会で韓国代表に選ばれ、馬術団体戦で金メダルを獲得した。この実績をもとに梨花女子大に推薦入試で合格した。この経緯に、いくつもの疑問符がつけられている。

   14年4月の時点で、最大野党「共に民主党」の安敏錫(アン・ミンソク)議員が国会の場で、チョン氏が韓国代表に選ばれた背景には「大統領府の指示」があったと指摘している。これに加えて、高校の卒業要件をめぐる問題も浮上して。ハンギョレ新聞によると、チョン氏は高校3年生時の出席日数が足らず、留年するはずだったが、チェ容疑者が抗議したところ、乗馬協会が発行した公文書を根拠に卒業要件を満たすと判断された。11月18日には韓国の教育省も、入試の際にチェ容疑者に特別待遇があった、という調査結果を出した。

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