離婚して「バツイチ」と呼ばないで 明石家さんまは明るく笑い飛ばしたが...

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再婚をポジティブにとらえよう

   前出の発言小町でも「明石家さんまさんが離婚した時に額に×を記して笑い飛ばしてくれた。それでバツイチが離婚の軽い表現として定着してくれた」と、肯定的にとらえる書き込みが見られた。

   半面、「バツイチ」に不快感を覚える人がいるのも確かだ。発言小町では投稿者と考えを同じくし、「私もずっと前から思ってました。『×』という烙印が押されるようなことじゃない」「バツイチの語源が何にせよ、バツ(×)って、ポジティブかネガテイブかで言えばネガテイブ」とする意見もいくつか出ていた。

   厚生労働省の人口動態統計によると、年次別の離婚数は調査開始以来最少だった1961年の6万9323件と比べて、最多の2002年は28万9836件と4倍強まで増えた。直近の2015年も22万5000件(推計)となっている。一方で、年次別の婚姻数に対する再婚(夫妻の少なくとも一方が再婚)数の割合は、死別後に再婚するケースもあるが、1970年の11.1%から徐々に増加し、2014年は26.4%だった。過去と比べて離婚数は大幅に伸びたが、同時に再婚に踏み切るケースも増えているというわけだ。

   離婚の後の「再婚」に対するイメージを前向きにしようと、「マルニ(○2)婚」という言葉が13年12月、ブライダル情報誌「ゼクシィ」を発行するリクルート・ホールディングスから打ち出された。同誌が13年11月に実施した再婚についてのアンケートでは、「再婚のイメージは良くなっている」と答えたのは72%にのぼった。

   このような背景から、「『バツイチ』から『マルニ』へ。再婚のことを『マルニ婚』と呼ぶと、カップルの気持ちがポジティブになる感覚がある」と、ゼクシィ統括編集長(当時)の伊藤綾氏が情報サイト「サイボウズ式」14年2月27日付のインタビュー記事で語っている。

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