「誰が演奏するのか」認識が違っていた ジミー・ペイジ問題、「失望客」に一転、返金へ

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   東京・両国国技館で先日開催された「CLASSIC ROCK AWARDS」(以下CRA)で英ギタリストのジミー・ペイジ氏(72)が「告知」と違い演奏しなかった問題で、主催3社は2016年11月20日、公式サイト上で声明を発表した。

   当初、チケット代金については「返金しない」としていたが、これを一転。「失望した来場者」には返金することにした。

  • ジミー・ペイジ氏(Photo:Ross Halfin)(9月23日配信のKLabプレスリリースより)
    ジミー・ペイジ氏(Photo:Ross Halfin)(9月23日配信のKLabプレスリリースより)
  • ジミー・ペイジ氏(Photo:Ross Halfin)(9月23日配信のKLabプレスリリースより)

主催3社連名で「お詫びと状況の報告」

   声明は主催のKLab Entertainment、英TeamRock社、英PCM社が連名で発表した。3社はその中で

「CRA2016開催にあたり、誰がプレゼンターで誰が演奏するのかということについて認識の相違があった」

と説明。これにより「一部のご来場者様のご期待に応えられなかった」として、「失望されたご来場者様」にはチケット代を返金するとした。

   事の発端は11日に行われたCRAで、ジミー・ペイジ氏が演奏をしなかったことだった。事前告知では「ジミー・ペイジ20年ぶりの来日パフォーマンス」などとうたっていたが、本番ではプレゼンターとして数分ステージに上がっただけ。来場者からは「詐欺」「これは酷い」といった不満が噴出し、ネット上でも騒動になっていた。

   するとKLab Entertainmentは14日、公式サイト上に「お詫びと状況の報告」と題した文書を掲載(その後削除)し、

「ジミー・ペイジ氏の演奏を本イベントの目玉として予定しており、当日ギターとアンプの用意をしておりました。ところが本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により、演奏が行われませんでした」

と説明した。

返金額はどこが負担?「回答差し控える」

   ただ、あくまでCRAはペイジ氏の単独公演ではなく「多数の出演者によって構成されるイベント」であることなどから、

「演奏が行われませんでしたがイベント自体は成立していると判断しております。そのため、チケット代金の返金は出来かねます」

と、理解を求めていた。

   一方、TeamRock社が運営するCRAの公式サイトには「演奏の予定ははじめから存在せず、このような情報の行き違いにチームロック一同は非常に心苦しく感じております」とする声明が掲載され(その後削除)、意見が食い違っていた。

   KLab Entertainment の親会社「KLab」の広報担当者は21日、J-CASTニュースの取材に「発表の通り『誰がプレゼンターで誰が演奏するのか』について、主催3社の間に認識の相違があった」と話した。

   返金対応の変化について尋ねたところ、14日の発表時点では主催者間の情報共有等ができていなかったが、その後に会合を行い「内部の問題」だったことが分かったため、と説明。CRAの公式サイトに一時掲載された声明についても、あくまで「すりあわせが行われていない段階のもの」だといい、20日に発表した共同声明が全てだという。

   なお、3社のうちどこが返金額を負担するのかについては、「回答は差し控える」とした。チケット代は一般席が1万8000円、最も高い席は30万円だった。

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