複数の表記法が存在する韓国語
一定しない韓国語表記に関して、以前から個人的に調査を進めている「μ'metro」さんは、ツイッターで情報を発信している。「μ'metro」さんはJ-CASTニュースの取材に対して、
「(表記のぶれは)各地で数えきれないほどあります」
と、JRだけでなく、関東の各地の駅・バス停などで、同様の状況が見られると語った。四ツ谷駅以外にも、水道橋駅、田園調布駅などで、表記が一定していないという。
その背景には、韓国語表記に複数のルールが存在していることがあるという。
本来、外来語を韓国語表記する際は、韓国の国立国語院が制定した外来語表記法に従うが、それとは異なる「通用表記」が使われる場合もあるのだという。四ツ谷の場合、「요쓰야」(よすや)が表記法によるが、通用表記の場合は、翻訳者の感覚に合わせて文字が選ばれるため、表記のぶれも大きくなる。
変換の際に参考となる表記法が複数ある現状、どの表記法を使うのかを定めない限り、今後も同様の状況は増えかねないが、JR東日本はJタウンネットに対し、
「鉄道業界で表記を統一しようという動きも今のところはありません」
と回答した。