厚生労働省は2016年11月16日の中央社会保険医療協議会で、抗がん剤「オプジーボ」の価格を50%引き下げることを提案し、了承を得た。18年4月の薬価改訂を待たず、17年2月から値下げする異例の臨時措置となる。
オプジーボは小野薬品工業が販売する皮膚がん、肺がんの治療薬。患者1人にあたり1年で約3500万円かかる高価な薬で、もともと患者数の少ない皮膚がんで承認されていたが、25年12月から肺がんにも使えるようになったことで対象患者が増加。医療費の膨張を防ぐため価格引き下げを検討していた。
厚労省は今回、薬の販売額が企業の予測を大きく超えた場合のルールを適用し、50%引き下げを提案していた。