将棋大会に出た囲碁研究会が勝っちゃった 法政大メンバーが語った「勝因」と出場経緯

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   法政大学の囲碁研究会が、囲碁の大会と勘違いして「将棋大会」に出場し、まさかの勝利をおさめた――。そんなマンガのような「珍事」が現実に起き、インターネット上で話題を呼んでいる。

   囲碁研究会が出場したのは、関東大学将棋連盟が主催した「古豪新鋭戦」という大会。5人制の団体戦で、23大学から46チームが参加した。連盟によれば、「囲碁研究会が大会に参加するのは初めて」だという。

  • 将棋大会に出た囲碁研究会がまさかの勝利
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「間違えて出場して勝利とかマンガの世界」

   「古豪新鋭戦」は参加チームが2日間で全6局を戦い、勝ち星の数を競う大会だ。主催の関東将棋連盟によると、出場できるのは団体戦での対局数が3回以下の学生だけで、どちらかといえば「(大学同士の)交流戦の色が強い大会」という。

   そんな「将棋の大会」に出場していた囲碁研究会の存在に注目が集まったのは、2016年11月13日に行われた大会初日のこと。初戦でぶつかった北里大学将棋部チームに、対戦成績3-2で勝利を挙げたというのだ。

   こうした試合結果は、大会に出場していた囲碁研究会のメンバーが同日昼にツイッターで報告したことで、インターネット上で大きな話題を呼ぶことになった。ツイッターやネット掲示板には、

「間違えて将棋の大会に出場して勝利とかマンガの世界」
「囲碁と将棋ってセットにされることが多いけど、全く別物の競技なのに」
「野球の試合にサッカー部が来て勝つぐらいのインパクト」

といった書き込みが殺到。16日18時時点で、勝利を報告する投稿は1万2000回以上リツイート(拡散)されている。

   そもそも、なぜ囲碁研究会が「将棋の大会」に出場することになったのか。16日夜にJ-CASTニュースの電話取材に応じた法政大の囲碁研究会メンバーは、

「将棋研究会と共同で部室を使っているのですが、部室のホワイトボードに書かれていた将棋部の大会予定を、自分たちのものと勘違いしたことがきっかけです」

と説明する。こうした勘違いに気付いたのは、研究会のメンバーから出場者を募り、各員の予定をあけた後だったという。そのため、

「せっかく予定をあけたので、『どうせなら出場しよう』とメンバー間で意見がまとまった」

という。

将棋経験者がいて、メンバーを指導

   将棋大会に出場した囲碁研究会メンバーは5人。その中に将棋経験者がいたため、大会当日までに将棋を本格的に指したことがないメンバーの指導を行ったという。こうした準備のうえで臨んだ大会ということもあり、初戦で挙げた勝利については、

「出る以上は勝つことを目的にしていたので、すごく嬉しかったです」

と振り返っていた。試合後には、対戦相手チームからも「囲碁部とは思えないほど強かった」との賛辞を送られたという。

   とはいえ、囲碁研究会が勝利をおさめることができたのは初戦だけ。東京大学の将棋部が相手となった第2戦は0-5と完敗。続く東京理科大学将棋部との第3戦も1-4で落とし、大会初日は1勝2敗という成績で終えた。

   取材に応じた囲碁研究会のメンバーは、20日に行われる大会2日目にも「もちろん参加予定です」と宣言。出場に当たっての抱負を聞くと、

「ふだん経験できない機会をわざわざ貰っているので、他大の将棋部に教えを請う気持ちで、残りの試合も頑張りたいと思います」

と話していた。

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