客引きに「やつらはカス」「全員ぼったくり」 歌舞伎町街頭アナウンスの徹底攻撃

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   客引きは「カス」で、「200%ぼったくり」――。日本一の歓楽街として知られる新宿・歌舞伎町で、こうした過激な内容のアナウンスが定期的に放送されている。悪質な「客引き行為」への注意を促すため、地域団体が企画したものだ。

   「カス」といった攻撃的なセリフを発しているのは、『皇帝ウインドブラストX』と名乗るアニメ風のキャラクターだ。どこか時代がかった口調で、歌舞伎町を訪れる人々に「ご注意申し上げる」などと呼びかけている。

  • 歌舞伎町の客引き撲滅に向けた「異色キャンペーン」
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1時間おきに流れる「フハハハハハ!」

   夜の歌舞伎町を歩いていて、客引きに声をかけられた経験のある人は多いはずだ。何度も呼び止められるだけで面倒なものだが、中には異常な価格設定の「ボッタクリ店」を紹介してくる悪質な客引きもいる。

   そんな悪質な客引き行為の危険を周知するため、2016年7月下旬から始まったのが、歌舞伎町の街頭スピーカーから流れる、一風変わった個性的なアナウンス放送だ。例えば、『皇帝ウインドブラストX』というオリジナルキャラクターが登場するパターンでは、放送は「フハハハハハ!」という高笑いで始まる。その上で、

「歌舞伎町を楽しむ善良なる諸君。貴公は知っておるか? 客引きが全員ぼったくりであるということを。3倍どころではない。あえて言おう。やつらはカスであると。200パーセント!200パーセントぼったくりだ!ぼったくりの客引き、やらせはせんぞ!」

と力強く呼びかけるのだ。

   いったいなぜ、こうした個性的なアナウンスが生まれたのか。放送を企画した地域団体「歌舞伎町タウン・マネージメント」事務局長の藤林文男さん(67)は11月16日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「普通の放送では、通行人は聞き流してしまうでしょう。どうしたら放送に耳を傾けてくれるかを考え、キャラクターなどを用いたアナウンスを企画しました」

と説明する。放送は夕方以降1時間おきに、歌舞伎町の中心にあたる「ゴジラロード」などで流しているという。

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