重症化防止にワクチンは有効
特に有効な治療法はなく対症療法のみのため、ワクチン接種を勧める。
「ワクチンの接種により、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防することが期待されます。65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという報告があります。小児については、1歳~6歳未満では発病を阻止する効果は約20~30%で、1歳未満では対象症例数が少ないため効果は明らかではありませんが、ワクチンは罹(り)患した場合の重症化防止には有効と報告されていますので、可能な限り接種をお勧めします」
専門医も認めるとおり、ワクチン接種だけでは万全ではない。日ごろからの手洗い、うがいなどの基本的な予防策も必要だ。