【女の相談室】米国乳がん検診体験記(最終回) またも「再診」、主治医が告げた結果は

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40歳過ぎるとママ友たちから「乳がんになった」

   さて検査です。今回はマンモグラフィーはなく、疑わしい箇所の超音波検査だけとなりました。結果は「問題ない」。次からは1年に1度の検査で構わないと言われました。

   検査医から結果を聞いた内科主治医からは、こう説明を受けました。

「前の検査医が慎重すぎたのでしょう。検査結果は全く問題ありません。それに今回あなたを診た医者は、この辺りで最も信頼されています。彼が言うのだから大丈夫でしょう」

   後日、改めて検査医から「以前撮影されたあなたの検査写真と今回撮った写真を比べてみましたが、がんと見受けられるものはありませんでした」という手紙も届きました。

   約3年にわたる私の乳がん疑惑。やっと決着がついたときは心の底からほっとしました。

   40歳をすぎると突然、まわりのママ友たちに「乳がんになった」という話をよく聞くようになりました。

   米国での日本人ママ友2人はがんのみならず、乳房も切除、再建し、今は元気にすごしています。うち1人は女優のアンジェリーナ・ジョリー同様、将来的な転移を避けるために、乳房だけでなく子宮も取りました。その彼女は「放射線治療はつらい」とこぼしながらも、、「(米国の)形成外科医って男の医師が多いのよ。おまけに医師によって好みの乳房の形が違うらしいの!私は自然の形がいいのに、米国人はせっかくだから胸を大きくして再建という人が多いのだって」と、会うといつも明るくおもしろい話をしてくれました。

   1年前、私の大腸がん検査を担当した別の専門医から、「更年期障害になった女性が症状緩和のために女性ホルモン系のサプリや薬を服用することが多いけれど、乳がん検査で一度問題があったなら気をつけたほうがいいかもしれないね。女性ホルモンが増えるとこれまでおとなしくしていた症状が悪化することがあるのですよ」とアドバイスを受けました。

   気をつけなければならないことは多いですね。

   ただこれからも面倒だと考えず、年に一度の乳がん検診と子宮がん検診は欠かさず受けていこうと思います。

=おわり= (米国在住ライター・北雨利香)

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