幸福の科学「(上位表示の対策は)一切行っていない」
Siriはなぜ幸福の科学を選択したのか。調べてみると、Siriが現在採用するマイクロソフト社の検索エンジン「Bing」とSiriの検索機能の2つが関係していそうだ。
今回の場合、Siriは音声認識した言葉を別の言葉に自動変換した可能性が強いことがわかった。結論から言うと、Siriは「死にたい」という言葉を認識しながらも、実際には「自殺防止」という言葉で検索したようなのだ。
2016年11月15日現在、スマートフォンからBingで「自殺防止」と検索すると、今回の「自殺防止サイト」が先頭に表示される。一方、Bingで「死にたい」で検索すると、「人はなぜ『死にたい...』のか」というNAVERのまとめ記事に飛び、「自殺防止サイト」は1ページ目どころか2ページ目にも表示されなかった。
ちなみに、同じ検索ワードを入力しても、使うエンジンによって表示順序が異なる。「自殺防止」でスマホ検索すると、GoogleはNPO法人の公式サイト、Yahoo!は厚生労働省の運営する電話番号「こころの健康相談統一ダイヤル」を先頭に表示した。
なぜ、Siriはこのような検索システムになっているのか。J-CASTニュースはアップル・ジャパンに14日から問い合わせているが、回答は返ってきていない。
一方、幸福の科学広報局は15日のJ-CASTニュースの取材に対し、Siriが検索エンジンにBingを採用し、最初に自分たちのサイトが表示されることは把握しているものの、「自殺防止サイト」を上位表示させるための対策は「一切行っておりません」と話している。