雲の上から「スーパームーン」観測会 68年ぶりの「絶景」

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   2016年11月14日、地球と月との距離が近づき、満月の大きさが今年1年間で最も大きく見えるため、「スーパームーン」と呼ばれる現象が観測された。

   首都圏などあいにく雨模様で、地上からスーパームーンが観測された場所は限られたが、成田国際空港では14日夜、日本航空が日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」と協力して「HAKUTO スーパームーン鑑賞チャーターフライト」を開催。参加者は雨雲の上の高度1万1000メートルから見る「スーパームーン」の明るさに魅了され、「きれいだね」「大きいね」と歓声を上げていた。

  • 肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時14分撮影)
    肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時14分撮影)
  • 肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時40分撮影)
    肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時40分撮影)
  • 肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時14分撮影)
  • 肉眼では真っ白だったが、カメラ越しだとクレーターが確認できた(2016年11月14日17時40分撮影)

月と地球の距離が今年で最も短い日

   月は地球の周りを楕円の軌道で回っており、月と地球は約27日周期で近づいたり遠ざかったりするのを繰り返している。そのため満月の見かけの大きさは日によってさまざまで、特に明るく大きくなると、天文学の正式用語ではないが「スーパームーン」と呼ばれる。

   国立天文台によると、11月14日は約1カ月に1度、地球から見て月と太陽が反対の方向にある日で、27日間で1度、月と地球が近づく日でもあり、その距離は今年1年で最も短くなる。これらが重なったため、2016年で最も大きな満月が見られる日となった。

   国立天文台によると、この日、月が地球に最も近づく位置(近地点)を通過するのは20時21分で、満月となるのは22時52分。地球と月の中心間の距離(月の「地心距離」)は満月の時、約35万6520キロとなり、これは1948年1月26日の満月で約35万6490キロが記録されて以来、68年ぶりの近さだという。

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