宮崎駿監督「ブチ切れ」説教 ドワンゴ川上量生氏に「極めて不愉快」

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「極めて何か生命に対する侮辱を感じます」

   宮崎さんは「彼のことを思い出してね。僕はこれを面白いと思って見ることできないですよ」と指摘すると

「これを作る人たちは痛みとかそういうものについて何も考えないでやっているでしょう。極めて不愉快ですよね」

と一蹴。さらに

「そんなに気持ち悪いものをやりたいなら勝手にやってればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません。極めて何か生命に対する侮辱を感じます」

と怒りをにじませた。

   これにはCGチーム一同沈黙。困った表情の川上さんがようやく口を開き「あの...これってほとんど実験なので、世の中に見せてどうこうというものじゃないんです」と釈明したが、宮崎さんは「それは本当によく分かってるつもりですけど」と返し、依然納得できない様子だった。鈴木敏夫プロデューサーからもCGチームに対して「どこにたどり着きたいんですか?」との質問が飛んだ。

   宮崎さんの一連の「説教シーン」はネット上で大きな反響を呼んだ。「ゾンビみたいなCGを知り合いの障害者に照らし合わせたのも偏見に思えた」「障害者に例える宮崎監督も障害者に対して失礼な気もする」といった声も少なくないが、「スカッとした」「凄く格好よかった」「厳しい言葉だけど本当にそう思いました」といった称賛の声が目立つ。

   コミックエッセイ「中国嫁日記」の作者・希有馬(井上純一)さんはツイッターで「宮崎駿はアニメーターで、その原点は感情移入にある。何もないところに感情移入するから、ただの線が生命を帯びる。線の連なりが人間になる。それはAI制御された動画にも及ぶ」などと怒りの背景を分析した。

   川上さんは2011年、鈴木プロデューサーに弟子入りする形でドワンゴ会長のままスタジオジブリに入社している。そのため、今回のやりとりは宮崎さんと川上さんの2人の人間関係を踏まえて捉えるべきだとする声もある。

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