カニは「1匹」か「1杯」か、で大論争 鳥取は全く違う数え方

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カニが生きているかどうか

   言語学者の飯田朝子氏(中央大学商学部)が執筆した『数え方の辞典』(2004年刊行、小学館)によれば、カニが生きている時点では「1匹」、商品になって市場に出回った際は「1杯」と数えるという。その上で、

「商品になっても『1匹』で数えることはできますが、その場合は、活きの良さ、まるで生きているかのような新鮮さをアピールする場合に限られます」

としている。こうした記述に基づけば、今回の初競りのケースでは「匹」と「杯」のどちらを用いても「間違ってはいない」と言えそうだ。

   なお、鳥取県が公表している資料の中では「匹」でも「杯」でもなく、「1枚、2枚...」といった表記がとられている。こうした珍しい数え方を用いた理由について、県水産課の担当者は10日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「鳥取県の市場関係者の間では『枚』と数えるのが一般的なので、地元の方に馴染みやすいようわざとこうした表記にしました」

と話す。その上で、「一般的には『匹』が正しいのではないでしょうか」とも付け加えていた。

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