原稿添削は「朴大統領から依頼」 新供述で「100万人デモ」に「新燃料」

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   韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友の民間人女性、チェ・スンシル(崔順実)容疑者が韓国政府の機密情報を不正に受け取っていた問題で、さらに朴大統領は窮地に立たされることになりそうだ。

   チェ氏はこれまで容疑を否認してきたが、演説原稿の添削は大統領側から依頼してきたなどと供述を変化させていると報じられている。仮に供述内容が本当であれば、大統領の犯行への関与の度合いが高まることになる。2016年11月12日には100万人規模の抗議活動が控えており、この供述の変化がさらに国民の怒りに火をつけるのは確実だ。

  • 「100万人デモ」で朴槿恵大統領はさらに窮地に立たされそうだ
    「100万人デモ」で朴槿恵大統領はさらに窮地に立たされそうだ
  • 「100万人デモ」で朴槿恵大統領はさらに窮地に立たされそうだ

大統領の謝罪演説で心が折れた?

   韓国メディアによると、チェ容疑者は、これまでの取り調べで、問題の資料が発見されたタブレットPCは「自分のものではない」などとして容疑を否認していた。ところが、東亜日報系のテレビ局「チャンネルA」が11月8日に報じたところによると、チェ容疑者は

「朴大統領が演説や政策文書などを見てほしいと最初に依頼してきた」

などと供述を変化させており、

「私ひとりだけが国政を壟断(ろうだん)したのではない」

と悔しさをにじませたという。朴大統領の2度にわたる謝罪演説がチェ氏に責任転嫁するかのような内容で、チェ容疑者が翻意するきっかけになったとの見方も出ている。

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