「拘束の原因」ISキーホルダーの素性 解放の常岡氏が会見で説明

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土産物屋で適当に作った?「いまだに確認できていない」

   問題となったキーホルダーは、常岡さんが過去にISを取材した際の帰路で

「トルコに入国するタイミングで、ロシア国籍のダゲスタン人の義勇兵と同じバスに乗せられ、彼が別れ際に『あげるよ』と言ってくれたもの」

で、これが果たして「『メイド・イン・イスラム国』なのか」が気になり、「だとすれば資料として重要なのではないか」として、持ち歩いていたという。常岡氏がキーホルダーをテレビ番組で紹介したり、各国での取材でキーホルダーについて尋ねて回ったりする中で、「イスタンブールの土産物屋で売ってたよ」という声もあったが、結局は

「まったくISと関係なく、ISのファンのような人たちのために、土産物屋で適当に作ったものかも知れない。いまだに確認できていない」

と、いまだに「正体不明」のまま。キーホルダーの「現物」も当局に押収されたままだ。

   常岡氏は自らの拘束について、

「モスル奪還作戦の真っ最中、しかも大統領会見のセキュリティーチェックで、そのキーホルダーが普通にポケットに入った状態のバッグを、そのままポンと出しちゃったというのは、全く自分の間抜けさ以外の何者でもない。本当に反省している」

と陳謝。当局との折衝にあたった外務省への感謝の言葉も述べた。

   クルド自治当局としては、常岡さんがISの関係者だという容疑をめぐる捜査は継続中で、常岡さんを「強制退去処分」にしたという形になっている。捜査で「シロ」という結論が出れば再入域が可能になるといい、常岡さんは

「出来れば現場に復帰したいと願っている」

と話していた。

   常岡さん自身はイスラム教徒だが、ISには批判的だ。現地メディア「ルダウ」が、常岡さんがISの通訳を行い、ISから勲章を受けたと報じたことについても、改めて事実関係を否定した。

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