「トランプ氏大統領だって、みんなどう思う?」――。米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利が決まったことを受け、こんなコメントに「無関係な写真」を添えた不可解な投稿がSNS上に相次いでいる。
例えば、インスタグラムで日本語のハッシュタグ「トランプ」を検索すると、大統領選とは一切関係ない画像が大量にヒットする。
謎の「トランプ」タグが増殖中
トランプ氏の当確が報じられた日本時間2016年11月9日夕以降、インスタグラム上では大統領選とは全く関係のない写真に「トランプ」のハッシュタグを付けて投稿する動きが盛んだ。
例えば、若い女性グループが温泉旅行に出かけた際の記念写真や、ナスのリゾットがうまくできたことを報告する写真。そのほか、洋服のコーディネートや筋トレの進展具合を報告する画像なども見つかった。
いずれの画像も、「トランプ」のタグが付いているにも関わらず、大統領選には一切触れていない。どうやら、世界中の話題を浚ったトランプ氏の勝利に便乗する形で、より多くの人に自分の投稿を見てもらうことが狙いのようだ。
10日14時現在、こうした投稿はすでに100件以上、寄せられている。
「絶対戦争なるよ~(><)泣」で自撮りをアップ
さらに、ツイッター上では、
「えー大統領はトランプさん~絶対戦争なるよ~(><)泣」
「トランプが当選したんだぁ(略)トランプ1年目がんばってね~」
「みんなトランプ当選大丈夫?」
といったコメントとともに「自撮り写真」を投稿するユーザーも少数ながら出ている。
アップされた自撮りには、アヒル口(ぐち)でじっとカメラを見つめる若い女性や、物憂げな表情を浮かべた若い男性などが写っている。いずれの写真も、自身の可愛らしさや格好よさをアピールするようなカットだ。
とはいえ、こうした自撮り投稿の大半は「ネタ」のようだ。
ツイッターでは以前から、関係のない話題に自撮り写真を添えて投稿するユーザーが一定数いる。こうした動きは、何か大きなイベントが起こるたびに必ず出ており、すでにネット上では「恒例行事」といった扱いだ。
実際、8月にSMAPが解散発表をした際にも、「SMAP解散やめて」とのコメントとともに自撮りをアップする「ネタ投稿」が続出。その際には、他人の写真を無断で使用するユーザーが出たことが指摘され、一部で問題になった。