新・洗濯表示は「まるで暗号」 「12月から国際マークに」で大混乱?

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同じ「40」と書かれたマークでも...

   消費者庁が洗濯表記の変更を発表したのは15年3月のことだが、消費者への十分な周知が行われているとはいえないのが現状だ。同庁の担当者も、ネット上などで「分かりづらい」との声が出ていることは「把握している」と話す。その上で、

「今までのマークに慣れ親しんでいる方が多いので、そうした反応が出るのも致し方ない部分はあると思います。今後も引き続き、普及活動に努めていきます」

と話していた。

   では、新しい洗濯表示について消費者が注意する点は何なのだろうか。クリーニング業界の関係者は取材に対し、「表示のシステムが根本的に変わることを理解しておくことが必要です」と話す。

   この関係者によれば、従来の表示は「この方法で洗って下さい」と推奨するものだが、新表示は「この洗い方ができます」という情報を提供する内容だという。例えば、洗濯温度に「40」と書かれていた場合、

(現行表示)「40度で洗濯することをお勧めします」
   (新表示)「40度以下ならば、衣服に損傷が起きません」

という意味になる。そのため、関係者は「個々のマークの形状が新しく変わるという考え方では、トラブルが起きる可能性があります」と指摘していた。

   また、12月1日に表示が切り替わったとしても、従来表示を用いた衣服は当然ながら存在するため、「2種類の表示が混在することにも、注意しなければなりません」と話していた。

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