新・洗濯表示は「まるで暗号」 「12月から国際マークに」で大混乱?

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   「覚えられそうもない」「前の方が分かりやすかった」――。衣服の「洗濯表示」マークが2016年12月1日に変更されることを受け、インターネット上に「分かりづらい!」といった不満の声が相次いでいる。

   現行の表示は1968年から使われており、消費者にとっては50年近く馴れ親しんだマークが変わることになる。さらに、新表示ではマークの種類が従来の倍近くに増えるほか、「手洗イ」「ドライ」といった日本語表記も消える。こうした表示変更に伴う注意点について、クリーニング業界の関係者に聞いた。

  • 新しい洗濯表示、どういう意味だか分かる?
    新しい洗濯表示、どういう意味だか分かる?
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新洗濯表示「△」の意味は・・・

   現行の洗濯表示は日本が独自に使用しているものだが、新しい表示は国際規格に合わせたマークになる。日本語表記が消えるのもそのためで、基本的には言葉を使わずに図形だけで「洗濯ルール」を表記している。

   例えば、「△」というマーク。これは、「塩素系及び酵素系の漂白剤で漂白ができる」ことを表したものだ。そのほか、○の中に「P」という文字が入ったマークは、「パークロロエチレン及び石油系溶剤を用いたドライクリーニングが可能」という意味となる。

   マークは全部で41種類あり、数だけでも従来の22種類から倍近くに増える。こうした新表示について、ネット上では「洗濯表示が暗号になる...」といった不満が噴出。ツイッターには、

「残念ながら覚えられそうもない...」
    「日本独自の方がいい気がする。干し方とかホントに分かりやすかったのに」
    「暗記しないと意味が全然わからない」

といった投稿が相次いで寄せられている。そのほか、「おばあちゃん達は理解出来るのだろうか...」「年配の方は洗濯が出来なくなる」と心配する声も数多くみられた。

   いったいなぜ、消費者庁は洗濯表示の変更を決定したのか。同庁表示対策課の広報担当者は11月8日のJ-CASTニュースの取材に対し、変更の理由は大まかに分けて3つあると説明する。それは、

(1)日本の洗濯文化(外干し習慣など)に合わせた基準に国際規格が変更された
   (2)日本向けの輸出品を扱う海外事業者から国際規格に統一して欲しいとの要望が出ていた
   (3)日本の衣服を購入する外国人が増えたため、表記を国際化する必要があった

の3点だという。

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