日本シリーズが高視聴率25%! 日ハム・広島の「地方創生」先取り

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   今年のプロ野球を締める日本ハム-広島の日本シリーズは予想外の人気で驚いた。「人気は戻った」と喜ぶ球界関係者も多い。その実態は...。

   テレビの視聴率が驚きの根拠である。決着がついた最終第6戦は、関東地区で25%を超えたという。

  • 驚異的な盛り上がりだった2016年の日本シリーズ
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「投打二刀流」と「男気」の勝負

「驚異的な数字。公式戦で2ケタ視聴率はまずなかったから」

   メディア関係者はそう言って首をひねった。信じられない、というのだ。第1戦から視聴率は高かったが、最後まで落ちなかった。

   今シーズンのカードは、一昔前ならB級カードだった。しかも札幌、広島と地方のチーム同士の対戦。花のお江戸の最大人気チーム、巨人が出なければ視聴率は取れなかったからである。

   このカードだが、なぜ注目されたのだろうか。

   日本ハムには「投打二刀流」の大谷翔平、広島には「男気」の黒田博樹がいたことが大きい。大谷はパ・リーグ優勝を決める最終盤で165キロを出し、黒田は日本シリーズ開幕直前で「今期限りで引退」を発表。これほどの宣伝効果はなかったと思う。

   このころ世間では2020年東京五輪を巡り、競技会場の問題でもめていた。それも「税金にむしゃぶりつく」醜い言い合いが連日報道され、スポーツファンがうんざりしていた。

   その反動がプロ野球に向いたのではないか、と見ている。

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