20代女性の足をなめ続けたとして、京都市伏見区内のアルバイトの男(56)が強制わいせつの疑いで逮捕された。その異様さがネット上で波紋を広げている。
「状況が全くわからない」
「何故35分も舐めさせた・・・」
「普通1秒も舐めさせないでしょ」
容疑を否認
容疑者の男が京都府警に2016年11月7日に逮捕されたことがニュースに流れると、そのコメント欄などでは、こんな驚きの声が上がった。
報道発表によると、男は7月23日午前0時ごろ、帰宅途中のアルバイト女性に「ブレーキの修理を手伝って」などと声をかけた。男は、伏見区内の駐車場に止めた自分の車まで女性を連れて行き、運転席に座らせると、右足のサンダルを脱がせた。
次に、「ブレーキを踏んで」と指示すると、女性の足元に潜り込んで、右足首をつかみ、足のかかとをなめたり、足に歯を立てたりした。それがなんと、35分間も延々と続いたというのだ。男は最後に、「ありがとう」と話しかけて女性を解放したという。
女性は、被害状況をスマホで撮影しており、車のナンバーも覚えていた。府警では、女性からの被害届を受けて捜査した結果、逮捕した男の犯行だと断定した。男は、調べに対し、「覚えがありません」と容疑を否認しているという。
伏見区内を中心に、同様の被害が4年前からほかに5件あるという。うち1件は事件後の9月に被害があり、府警が関連を調べている。
京都府警の生活安全対策課では、35分間も足をなめる異常な状態が続いたことについて、J-CASTニュースの取材に次のように答えた。
「恐怖心でいっぱいだった」
「女性の方は、男が危害を加えるのではないかと思い、『恐怖心でいっぱいだった』と話しています。足首を押さえられ、サンダルも脱がされており、男から走って逃げられる状況ではありませんでした」
35分間とはっきりしているのは、男に足首を押さえられてから1、2分後にスマホで撮影し、解放されてからすぐに車のナンバーをラインで友人に送っており、その時刻表示から時間が分かった。男はなめるのに夢中になっており、スマホのシャッター音に気付かなかったという。
ただ、スマホで撮った写真は1枚だけで、目をつぶっている横顔しか写っておらず、送ったナンバーも暗闇の中だけに部分的だった。唾液なども採取できなかったといい、このため4か月近くかけて慎重に捜査したとしている。
ネット上では、「午前0時に知らない男の車に乗り込むのもよくない」との声が出ているが、「『ブレーキを押して下さい』と懇願され、本当に困っていると思って善意で手伝ったと女性の方は言っています」と説明している。