2016年11月8日朝、福岡市博多区の博多駅前と中洲地区を結ぶ通称「はかた駅前通り」で大規模な陥没事故が起こった。
福岡県警によると、死者・けが人は同日6時55分までに確認されていない。偶然、目撃者となったお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんはツイッターで、「泊まってるホテルの近くの道路が陥没した」と報告している。
福岡市が避難勧告発令
現場は、道路上の標識などが落ち込み、周囲の建造物の基礎やガス管、水道管があらわになっている。
福岡市交通局の発表によると、事故発生は11月8日5時15分で、現場は市営地下鉄七隈線の延伸工事現場の付近。陥没の原因は調査中。
陥没の大きさは幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートル。事故現場付近の上水道、中水道、ガス中圧管が停止されている。
県警によると、博多口交差点~博多区役所南口交差点のおよそ400メートルが6時20分から全面通行止めとなっている。
福岡市水道局の発表によれば、事故現場付近の4棟で断水が発生。博多区と中央区の一部で「にごり水」が確認できたため、配水管の洗浄作業を行っている。また、福岡市は9時58分、事故現場付近の地域に避難勧告を発令した。なお、オフィス街ということもあり、対象の世帯数と人数は把握できていないという。
市の防災危機管理課によると、11時50分現在も、駅周辺の大型施設15件で停電が続いている。また、同市は会見で、事故原因として、地下鉄工事が関係している可能性を指摘した。
JR博多駅の駅ビルを運営するJR博多シティの発表によると、停電に伴って「アミュエスト」「博多デイトス」「JRJP博多ビル」の一部店舗で開店時間が遅れている。
ツイッターには、陥没した道路の写真が目撃者から続々投稿され、
「恐いですね」
「被害が 拡がらない事を願うばかりです」
「何でこんなことに‥」
と不安、心配の声が寄せられている。
また、現場に偶然居合わせた田村淳さんも、
「泊まってるホテルの近くの道路が陥没したようです...ケガ人がなくて良かったですが...被害が拡がらないか心配です」
とツイートしている。