ソフトボールでツボを刺激
梨状筋の凝りは「弥勒菩薩(みろくぼさつ)のポーズ」でチェックできる。
(1) イスに浅めに座る。
(2) ひざの上に反対の足を乗せる。
(3) 折り曲げたひざの上にひじを乗せ、5秒間かけて押し下げる。
梨状筋が凝っていると、ひざが水平以下まで下がらなかったり、お尻に痛みや突っ張りが出たりする。
凝りをほぐすには、左右のお尻の中心にある「臀中(でんちゅう)」というツボを刺激する「お尻ボールほぐし」が効果的だ。
(1) 柔らかい場所に仰向けに寝る。
(2) 両ひざを立て、臀中にソフトボールを当てる。
(3) 反対側のお尻を浮かせてボールに体重をかけ、臀中を刺激する。
これを寝る前に左右30秒ずつ行う。痛いと感じたら凝っている証拠で、やり続けるうちに痛くなくなってくる。
ソフトボールがない場合はフェースタオル2枚をまとめて丸め、ガムテープで留めてボール状にするとよい。畳や床など、固い場所で行うのは厳禁だ。
さらに足の血流を改善させるのが「足指ポンプストレッチ」だ、
(1) イスに座り、ひざの上に反対の足を乗せる。
(2) 足の指先を覆うように手で握り、5秒間曲げる。
(3) 手をパッと離す。
これを寝る前に左右5回ずつ行う。血管を一時的に締め、パッと解放することで、血管が締まっているのを治そうとする物質が出て、血管が拡張し血流が促される。
早く改善したいと一生懸命やりすぎるとかえって悪化させるおそれがあるため、毎日コンスタントに少しずつやるのが大事だ。
「お尻ボールほぐし」「足指ポンプストレッチ」を、山田に加え、同じく冷え症不眠に悩む小島麗子さん(34)、宮川麻理子さん(46)の3人が7日間実践した。
1週間後に睡眠の深さを計測すると、3人とも起きている時間が減り、熟睡している時間は増加。特に山田は熟睡時間が1.5倍以上に増えた。