【その原因、Xにあり!】(フジテレビ系)2016年11月4日放送
「冷え症で眠れない&下半身太りを解消!原因はお尻と子宮?」
寒くなってくるこの季節、「足先が冷えて寝付けない」という女性は結構多いのでは。養命酒製造の調査では、冷え症の女性の70.5%が就寝時の冷えで悩んでいるという結果も出た。
タレントの山田邦子(56)も、小学生の頃から約50年間も手足の冷えに悩まされ、冷え症が原因で睡眠にも支障が出ている。そんな長年の悩みが、短時間の簡単な対策で劇的に改善した。
なぜ手足が冷えると眠れない?
山田は寝る時、電気アンカに電気敷毛布を使い、それでも冷える時には電気掛毛布まで用意するが、ガンコな冷え症にはなかなか効かないようだ。
山田「体全体が冷えていて、特に足先。布団の中で足を握ったりさすったりしてみるが、キンキンに冷たい」
就寝中の様子を見てみると、夜中に4回も「冷たい...」と言いながら目を覚ましていた。睡眠計で睡眠の深さを計ると、理想の睡眠と比べ、起きている時間は3倍以上。熟睡している時間は半分以下だった。
手足が冷えているとなぜ寝付きが悪くなるのか。
人は寝る時、体を休ませ1日の疲れを回復するため、脳や内臓の温度を下げる。その際、主に手足の末端の血管から内部の熱を放出している。しかし手足が冷えていると、血管から熱が放出されず、脳の温度が下がらずに眠れなくなるのだ。
北里大学東洋医学総合研究所 漢方鍼灸治療センター・伊藤剛副センター長は、この症状を「冷え症不眠」と呼び、さらにその原因の多くが「お尻の凝り」にあると指摘する。
骨盤には坐骨神経が通っていて、これを覆うように「梨状筋(りじょうきん)」というインナーマッスルが付いている。脚を外側に開いたり姿勢を保ったりする筋肉だが、長時間パソコンを操作する、テレビを座ったまま見続けるなど、ずっと同じ姿勢で座っていると緊張した状態が続いて凝ってしまう。
坐骨神経には血管の太さをコントロールする交感神経が通っているが、梨状筋が固まると交感神経を刺激し、血管を縮めてしまう。すると血液の流れが悪くなって足先に熱を送れなくなる。