タレントの熊田曜子さん(34)が電車内で化粧している女性について、「仕事ができない人だと思う」と発言したことが物議を呼んだ。
熊田さんの理屈では、自宅で身だしなみを整える時間を作る計算ができないため電車内でやるしかなくなる、というものだが、「電車内での化粧を前提にスケジュールを組んでいる」という意見も出ている。
身だしなみを整える時間を逆算して作っておくべき
熊田さんの発言は2016年11月4日放送のフジテレビ系情報番組「ノンストップ!」で飛び出した。東急電鉄のマナー広告で、電車内での女性の化粧に対し「みっともない」という表現があり、それについての賛否両論があることについて議論が交わされた時の事だ。 まず、同番組調べで電車内の化粧は迷惑だと思うか、という20歳以上の男女1496人へのアンケート結果が示された。それによれば「迷惑」が46%、「迷惑だと思わない」が54%で、迷惑だと思わない理由として、
「女性は身だしなみに時間がかかるのでしかたない」
「忙しいんだなぁ、と癒される」
という意見が紹介された。
これに対して、熊田さんはまず、化粧というものは終了した時点で人に見せるものであり、その途中を見せるのは本末転倒で「みっともない」と説明し、
「逆算して、身だしなみを整える時間を作っておくべきであって、その計算ができない、実行できないのは仕事ができない人だと思う」
と言い放った。つまり外出する際には自宅で化粧を済ませておくべきで、それができなくて電車内でやるはめになるのは自分のスケジュール管理に問題がある。職場でも時間にルーズなはずだから仕事がうまく進まない、と言いたかったようだ。この発言が物議を呼んでいる。
「通勤時間の有効活用」という意見も
ネット上では熊田さんの発言は正しいとして、
「サラリーウーマンだけど熊田曜子と同意見 。メイクする時間逆算して寝て起きろって思う」
「仕事出来ない云々じゃなくて『社会』の範囲が狭いんだと思う。自分と友達の周囲だけが社会で他はどうでもいい 、自分の知らないことは知らなくていいことみたいなのと同じ思考」
といったどちらかといえば、熊田さんに賛同する声が挙がる一方で、時間にルーズと電車内の化粧は関係ないという声の方も結構多くなっている。たとえば、
「やってる奴は電車で化粧すること前提で予定立ててるんじゃないの? 通勤時間の有効活用」
「電車の中で化粧できるのにどうして睡眠時間削らなきゃいけないか、って話なんだろうね」
などと、むしろ電車で化粧する人の方が計算高いという評価もある。さらには、
「ダメなことと思いつつ、疲れた体に鞭打って電車で化粧せねばならない時もあった」
など、自分の経験から、電車内化粧を認めざるを得ない意見も掲示板には出ている。