夫が感染源の場合もあり、夫婦一緒の治療が必要
専門医のサイト「産婦人科医Dr.Toeのイートピア」の中の「カンジダ症と診断されたときは」を見ると、こう説明している(要約抜粋)。
「外陰部や膣にカンジダと呼ばれる真菌、カビの一種が異常に繁殖した状態です。放置するとかゆみは益々強くなり、おりもの(豆腐をつぶしたような、または甘酒のような)の量が極端に増加し、外陰部全体に皮膚炎が広がります。放っておけない病気です」
「妊娠すると20~30%の妊婦にみられます。原因はよくわかっていませんが、抗生物質を多量、長期に服用すること、妊娠、糖尿病、生活習慣が発症の原因といわれます。心当たりがあれば注意しましょう。梅毒、淋病などの性病とは違いますが、セックスによる感染も無視できません。それらの性感染症とは検査法、治療法も全く違うため、カンジダ症の治療を受けないと治りません」
「カンジダ症はしつこい病気です。根気よく治療を続けてください。再発を繰り返す人がよくみられます。夫が感染源の場合もあるため、夫婦同時に治療することが解決につながります」
カンジダ菌は、人間同士の接触で感染することが多く予防法が難しい。定期的に手を洗うこと、局部を清潔に保つこと、清潔な下着を着ること、ぴったりしたズボンを履かないことなどが推奨されている。また、カンジダ菌はイースト菌の仲間で、イースト菌は糖分を栄養とするため糖分の摂(と)りすぎもよくない。