インスタグラムの新機能「Instagram Stories」(以下ストーリーズ)が導入されてから約3か月が経った。
日本のユーザー間でも徐々に広がりを見せているが、閲覧時に「足跡」が残り、投稿者に閲覧者が誰か通知されていることについては、意外と知られていない。
内緒でチェックしたつもりが、「通知」されている
ストーリーズは、24時間で自動的に消える写真や動画を投稿できる機能。投稿はタイムライン上部に新設された専用スペースに表示され、従来のタイムラインには出てこない。通常の投稿と異なり「いいね!」や公開コメントも付かず、1日経てば消えてしまうため、何気ない瞬間を気軽にシェアしやすいのが特徴だ。
2016年8月にリリースされ、2か月後には1日の利用者が1億人を超えた。日本のユーザーにも徐々に普及し、話題を呼んでいる。――ただし、「足跡」の存在についてはそこまで広く知られていないようだ。
通常の投稿は「いいね!」やコメントを付けなければ、相手に閲覧したかどうかが伝わることはない。一方、ストーリーズは誰が閲覧したのかが、投稿者に通知されるようになっている。一度でも投稿したことがあれば把握できる仕組みではあるが、「閲覧専門」の人はこれになかなか気付かない。
仮に、直接フォローしないまま内緒でチェックしている知り合いのアカウントがあるとする。会社の同僚、元恋人、バイト先の気になる子...さまざまなケースが考えられるだろう。そのアカウントのストーリーを通常の動画と同じ感覚で見てしまった場合、相手にはフォロワーでもない見知らぬ人物からの再生通知が届くことになる。もしも自身のアカウントに身元を特定できるような公開情報を含んでいれば、内緒でチェックしていることがバレてしまう。