明治時代の小説などには、「丁字路」が頻繁に使われている
今回の「炎上」騒ぎで、「丁字路」が正しいのかそれとも「T字路」なのか分からない人が多く存在する事も明らかになった。実は04年11月3日放送の無駄な知識を紹介するフジテレビ系の番組「トリビアの泉」でも、この話題が紹介されていて、あのタモリさんですらうろ覚えで、女優の浅野ゆう子さんら出演者全員が分からず、出題投稿者には記念品が贈られている。
さて本当のところはどうなのか。NHKオンラインのサイト上に「NHK放送文化研究所」のページがあり、そこに詳しい説明が掲載されている。もともとは伝統的なことばとして「丁」の字のような形のものを「丁字(形)<ていじけい>」と呼び、明治時代の小説などには、「丁字路」が頻繁に使われている。そのうちアルファベットが普及し、「丁」と「T」の字と「テイ」と「ティー」の発音が似ていることから「T字路」という言葉が生まれたということのようだ。
「『T字路』のほうがむしろ正しい形だ、と思っている人も増えているようです。『ティー』ときちんと発音できない人がしかたなく『テイジロ』と言うのだ、と考えているのでしょうが、これは誤解です」
と書いている。ただし、現在は「T字路」もよく使われているため、放送ではおおむねどちらを使っても問題はないとしている。