結婚したくないのか、できないのか
こうした調査結果に、インターネットでは、
「結婚するメリットがデメリットより少ないんだよなぁ」
「結婚したくないんじゃないんだ。できないだけなんだ...」
「結婚に対してネガティブ情報が多すぎるんだよな」
「昔から言うもんねぇ、結婚は人生の墓場って...」
「そりゃ自分の生活で手一杯なうえ、女性の要望、要求は上がる一方なんだから独身貴族でいたほうが楽でしょw」
「嫁も子どももほしいがそれ以上に金がほしい」
といった声が寄せられている。
ネットの声からも、若者が「結婚しない」「結婚したくない」背景に、収入の低さがあることがうかがえる。
それに加えて、国立青少年教育振興機構が着目しているのが、家庭や地域の役割だ。
今回の調査結果では、小学生のときまでに集団活動を体験する機会が多かった人ほど、現在「『結婚したい』『子供はほしい』と思う傾向がみられた」と指摘している。経験の多い人の結婚率は約5割で、経験の少ない人に比べて約15ポイント高かった。
なかでも、「友だちとの遊び」「地域活動」「家族行事」といった「人間的なふれあい」を多く体験した人ほど、「結婚したい」という割合が高いことがわかった。近所の人とあいさつする人ほど、結婚や子育て願望が強いとの結果も出た。
さらに、中学生・高校生のときに異性とのコミュニケーションを面倒だと思っていた人ほど、「結婚したくない」と思う傾向がみられるという。
同機構・青少年教育研究センターは、「調査からは、小学生までの遊びの経験が質・量ともに減っていたり、コミュニケーションが不足したりする傾向があることがわかりました。社会環境の変化が原因といえますが、それを家庭や地域がつながり、生活実態にあわせてコミュニケーションを増やしていく努力が必要になってきていると思います」と話している。