「『生きたい』ではなく、『生きる!』のでした」――。乳がんで闘病中のフリーアナウンサーの小林麻央さん(34)が2016年11月4日、こんな前向きな思いをブログにつづった。
麻央さんは前日のブログで、「生きたい。もっともっと思い出をつくりたい」「どうしたら、その願いが叶えられる」などと切実な胸の内を明かしていた。こうした麻央さんの苦悩を和らげたのは、ブログの読者から寄せられた「メッセージ」だった。
前日ブログのタイトルは「疲れる」だったが...
3日の麻央さんのブログは、「疲れる」というタイトルだった。記事は、思い出の公園を歩いていた際に、ふと強く「生きたい」と思ったという麻央さんの心境を赤裸々につづったものだ。
「もっともっと思い出をつくりたい。今までの光景がパラパラ漫画のように心に流れて、このずっと先のページにもいたいと、強烈に感じました」
そんな切実な思いを書き連ねた上で、「どうしたら、その願いが叶えられるか、どこに方法が隠されているのだろう」と複雑な思いを吐露。末尾では、「頭も心も急にふる回転。そして、ただ疲れただけで、意味がありませんした」としていた。
こうしたブログのコメント欄には、読者から続々と励ましのメッセージが寄せられた。なかでも、麻央さんの心に響いたのは、
「『生きたい』ではなく『生きる』と思って下さい」
という言葉だったという。
「もう『生きる』道を選んで、既に歩いてる」
麻央さんは翌4日、「生きる」というタイトルでブログを更新。「皆様、メッセージありがとうございます」と感謝を述べた上で、「『生きたい』ではなく...」とのコメントに触れた。
こうした言葉を見て、心が晴れたという麻央さん。「『~したい』だといつまでも、そうなれるよう未来を追いかけ続けなくてはいけないですものね。それは疲れます」とした上で、
「もう『生きる』道を選んで、既に歩いてると思うと、自信が湧きます。大丈夫!」
と前を向く気持ちを綴った。