囲碁界初の7冠独占を2016年4月20日に果たした井山裕太名人(27)が16年11月2日、3日に甲府市内で行われた第41期名人戦七番勝負に出場し挑戦者の高尾紳路九段(40)に敗れた。この結果、井山名人は7冠完全制覇から197日で6冠に後退した。
井山名人は3連敗後の3連勝で迎えた決戦の第7局で敗れた。高尾九段は10期ぶり2期目の名人位を獲得し、優勝回数を15に伸ばした。敗れた井山名人は敗退について、7冠になったのは奇跡的なものだった、とした上で、
「チャンスがあれば、また頑張りたい」
などと語った。