人工知能が「オレオレ詐欺」に使われる? NYタイムズが「新犯罪」に警鐘鳴らす

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犯罪に悪用される時代は、もうすぐそこまで

   コンピューター犯罪は年々巧妙さを増している。「ブラックシェード」と呼ばれるパソコン攻撃プログラムは、特別な知識がなくても他人のパソコンに侵入してパソコンを動かなくし、元通りにする代償として「身代金」を要求したり、突然ビデオを動かしたり、音を出したりしてパソコンを使えなくすることができる。このプログラムを開発した人物は昨年米国で有罪になったが、プログラムは今でもインターネットの闇世界に出回っているという。

   もっとも、現状ではまだ「人力」が優位を保っているようだ。日本の「オレオレ詐欺」に職のない若者がかかわることが珍しくないように、人間がわずかなコストで同じ悪事を働いてくれれば、苦心して複雑なプログラムを作る必要はないからだ。

   とはいえ、いつの時代も新手の犯罪者は技術の進歩に敏感だ。コンピューター犯罪の専門家が危惧するのは、人工知能技術の発達で、さらに手口が巧妙化していくことだ。NYタイムズは「こうしたソフトが犯罪に悪用される時代は、もうすぐそこまで」に迫っている、と警告している。

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