アイドルグループ「欅坂46」の衣装がナチスドイツを想起させるとしてユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)」が謝罪を求めていた問題は、声明発表から24時間足らずで欅坂46側の運営会社や総合プロデューサーの秋元康氏が謝罪することになった。
「似ている」という指摘は10月22日の衣装の披露直後からくすぶっていたが、欅坂46の謝罪を伝える記事に寄せられたコメントには、衣装のデザインはグローバルスタンダードに合わず謝罪は当然だとする意見がある一方、「ただの難クセ」「ユダヤのプロパガンダ」などと、SWCの対応に疑問を示す声も出ている。
ソニーや日本のブランドイメージも傷つくと主張
今回の衣装をめぐっては、米国のユダヤ人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)」が10月31日(現地時間)、
「10代の若者がナチス風の衣装を着てステージや観客席で踊っているのを見ることは、ナチス大量虐殺の犠牲者に多大な苦痛を引き起こす」
と謝罪を要求。その上で、
「仮にグループ(欅坂46)に傷つける意図がなかったとしても、当該パフォーマンスはナチス犠牲者の記憶をおとしめるもので、ネオナチの感情が高まっているドイツやその他の国々の若者に誤ったメッセージを送ることになる。ソニーのような国際的ブランドには、もっと良いものを期待したい。ソニーは日本に恥をかかせている」
などとして、今回の騒動がソニーという国際的なブランドや日本という国の対外的イメージにも悪影響を与えると主張した。
この声明が掲載されたのは日本時間11月1日未明だが、同日夜には欅坂46のウェブサイトに「ご不快な思いをさせてしまったことに対し、心よりお詫び申し上げます」などとする謝罪コメントが掲載され、総合プロデューサーの秋元康氏も「監督不行き届きだった」として陳謝した。